2006年に生活上の堕落などで共産党を除名、公職を解任され同年12月に汚職で逮捕された北京市の劉志華元副市長(写真)の一審が14日、河北省衡水市中級法院(裁判所)で結審した。劉元副市長の「恥部」が明るみに出たのは、愛人が当局に送った1本のビデオテープが発端だったという。


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 劉元副市長は劉元副市長は五輪がらみで多くの建設計画があった北京市のインフラ整備の責任者で、地位を利用して工事の発注に絡み不当に600万元を受け取った。

 劉元副市長には多くの愛人がおり、うちひとりは北京市内の建設会社の法定代表人だった。この建設会社が国家テニスセンターや、ホッケーやアーチェリーの会場建設の工事を受注したことも、劉元副市長の地位を利用したものだったとされている。

 「腐敗」の発覚は突然だった。劉氏は06年6月6日午後、古い街並みの保存問題で、北京市内を視察。8日には北京市第12回運動大会組織委員会の設立と自らが同委主任に就任することを宣言。ところが9日には「一般人からの通報にもとづく」として、劉氏の「腐敗問題」を糾弾する会議が開催された。出席した共産党中央の高級幹部も激怒して党籍はく奪と公職からの追放を要求。11日には市議会に相当する北京市人民代表大会の常務委員会会議が開かれ、処分が承認され、新華社も速報した。

 その後の調べで、劉元副市長が北京市郊外に豪華な別荘を建てていたことも分かった。全部で150部屋あり、内部の装飾などは高級ホテルと同じ豪華な水準だったという。劉元副市長は愛人のひとりを「支配人」にして、別荘の切り盛りを任せていた。


 劉元副市長の「恥部」を暴露したのは1本のビデオテープだったという。劉元副市長が愛人のひとりに「サービス」をさせる様子が、約60分にわたり記録されていた。別荘の「支配人」の供述などにもとづくと、愛人は約束の「報酬」がもらえないことで腹をたて、密かに撮影したテープを当局に送りつけたという。(編集担当:如月隼人)

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