30日付中国新聞社電によると、湖北省宜昌市の山村にある民間の「歴史博物館」が、文化大革命をテーマに見学者を集めている。

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 同博物館は、同地域人民委員会の革命委員会の建物を修復して使用。
紅衛兵の服装をした従業員が、文化大革命期の歌や踊りを披露する。訪れた年配の見学者は当時を思い出し、若者は新奇なものとして興味を持って眺めるという。

 文化大革命は1966年、劉少奇やトウ小平による実務的な経済建設の推進を資本主義の導入のみなした毛沢東が、権力奪還のために発動したとされる。初期には10代の若者などからなる紅衛兵を大量動員し、「走資派」を攻撃させた。

 対立の構図は学校や会社組織など一般民衆レベルにも広がり、各地で「造反派」による「走資派」の攻撃、「造反派」同士の権力闘争などが発生。武力闘争、理由ない逮捕、監禁、拷問なども横行した。中華人民共和国の初期に見られた「共産党の指導のもと、人民が力を合わせて新中国を建設しよう」という雰囲気が失われるなど、人々の心に残った傷も大きかったという。

 文化大革命は、1976年の江青ら「文革四人組」の逮捕、77年の共産党による終結宣言で終わった。

 ただし、文化大革命時期に中国の「発展」がすべて止まったわけではなく、南京長江大橋の完成(1968年)、中国初の人工衛星「東方紅」の打ち上げ成功(70年)などの実績もある。

 人民公社は農業集団化のため1958年に設立が始まった組織。政治、行政、生産活動、教育などをすべて一括して管理した。農民に対しても個人の能力や努力、成果を考慮しない給与体系が導入され、生産性を上げる工夫をすると「走資派」などと批判されることも多かったため、多くの人がやる気を失い、農業生産は低迷した。
1978年の生産責任制(請け負い生産制)で実質的な意味を失い、82年の憲法改正で解体された。(編集担当:如月隼人)

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