北京の日中青少年交流センターに、中国の胡錦濤国家主席にもお茶を入れたことのある本格的な裏千家の茶道教室がある。生徒は中国に在住する日本人や日本語を勉強する中国人学生だが、茶道を教えている先生はなんと中国人女性だ。


 教室を受け持つのは張南攬さん。茶道を始めたきっかけは、学生時代に北京外国語大学で日本語専攻の科目として勉強しただった。大学卒業後、張さんは裏千家の茶道に魅せられて日本へ留学。

 当時、同じ日本語専攻の学生が日本に留学するのは珍しいことではなかったが、茶道のために留学というのは張さんだけだったという。3年間茶道を熱心に学び、准教授となって中国へ戻ってきた。

 張さんの教室では茶道を教える傍ら、茶道文化を広める活動も広く行っており、日本大使館の支援を受けるなどして、中国人向けのお茶会も開催している。茶道の魅力は「すべてのことを忘れ、全身でひとつのことに没頭できること」と語る張さん。一番の願いはより多くの人に茶道の楽しみを知ってもらうことだという。


※この記事は、中国で唯一対外放送を行う国家放送局の「中国国際放送局(CRI)」による提供です。現在、38の外国語、中国国内の4つの方言と43の言語で、世界200以上の国と地域に向けて放送しています。URL : http://jp1.chinabroadcast.cn/

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