2月26日、中国国土資源部は2008年度全国土地利用変更調査結果を公表した。この調査結果により、2007年10月31日の段階では中国の耕地面積が約1.2億ヘクタールで、昨年12月31日の統計に比べ1.9万ヘクタール減少したことが明らかとなった。

 
 中国は人口が多いわりには土地が少なく1人あたりの平均耕地面積は世界平均の半分に満たないため、食糧安全保障や社会の安定を考慮して中国政府は1.2億ヘクタール(18億ムー)の耕地面積をデッドラインとして策定、堅持することを公言している。世界で最も厳格な耕地保護政策を採っており、急速な都市化が進行する一方でここ2年間の耕地面積の減少には歯止めが掛けられつつある。(CNSPHOTO)

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