中国メディアはこのところ、イチロー選手の紹介で「日本の姚明」との表現を多用している。野球人気がそれほど高くない中国で、読者向けに本場・米国のプロリーグで活躍するイチロー選手のイメージを伝えるための工夫とみられる。
7日に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日韓戦を伝える記事に添えられた掲示板に寄せられた書き込みは17本と少ないが、多くがイチロー選手を高く評価するもの。同記事がイチロー選手を「日本の姚明」と形容したことに対する中国人ファンの反発とみられる。
書き込みには、「Ichiroは、米国の安打記録を82年ぶりに更新した選手。ゴールデン・グラブ賞を連続8年受賞。バスケットボールの優秀選手とは違い、ファンではなく、専門家が選んだもの。姚明とは、米国野球界での実績が違う」、「姚明の成績は、鈴木一朗に比べれば、はるかに劣る」「姚明の名を持ち出して、一朗を侮辱するな」などの声が寄せられた。
「比べること自体が無意味」との声もあるが、「姚明の方が偉大」などとする意見はみられない。中国では反日感情も根強いが、世界的な実績をあげる日本人選手には称賛の声を惜しまないスポーツファンが多い。(編集担当:如月隼人)
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