純金融資産1億円以上の人のみが入会できる、日本最大級のプライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」。日本では数少ないネット上の富裕層向け会員制クラブです。
またゆかしの大きな特徴は、30代・40代の富裕層が7割近くを占めていること。日本で富裕層と言えば60・70代というイメージが強いですが、若い「新世代富裕層」の人々が多数入会しているのです。
一方海外でも、このようなセレブリティ限定のコミュニティーや、富裕層SNSがいくつも展開されているのはご存知でしょうか? 主要な海外の富裕層SNSの特徴と違いを調査してみました。
■ドナルド・トランプ氏も会員!? 最大規模の「a Small World」
2004年3月にスタートしたセレブリティ限定のSNS「a Small World」。世界で最も有名で、最も会員数が多い富裕層SNSです。それまでインターネット上のSNSはすべての人に開かれている場でしたが、会員を少数の富裕層のみに絞ったこと、一般人は入れない閉ざされた空間にしたことで注目されました。入会するには会員の推薦が必要です。
このSNSの創業者は、スウェーデン人の銀行家エリック・バッハトマイスター氏。自らも富裕層であるバッハトマイスター氏は、同じような趣味や願望を持つ富裕層の人々が自由に情報交換できるコミュニティーの必要性を感じ、それをネット上で実現しました。
サイト内部ではメッセージなどのやりとりはもちろん、会員同士が物の売買をすることもできます。クルーザーやプライベートジェットなど、一般メディアに出してもなかなか買い手がつかないような高額商品も、このSNS上では頻繁に取引されています。またネット上だけでなく、オフ会的なパーティーも開催され、会員は現実世界でも人脈を広げることができます。
セレブリティ限定の空間を創出したことで好評を得ていた「a Small World」ですが、近年会員数の増加に伴い、会員からのクレームも増加傾向にあるといいます。その原因は、会員の質の低下。「a Small World」は会員の質は維持しているとコメントしていますが、旧来の会員と新会員の間でトラブルが増えているのが実態です。サービスの質を落とさずに、いかに会員を増やしていくのかが、今後の課題だと言えます。
■ビジネス人脈を充実させるなら「TOTAL PRESTIGE」
2007年にアメリカで開設された招待制SNS「TOTAL PRESTIGE」。他の富裕層SNSと異なるのは、遊びよりもビジネスを主たる目的としているということです。プロフィールを公開している会員の他に、公開プロフィールは作成していないものの、コンテンツを閲覧できる有名人のユーザーが数百人いるそうです。
サイト内はログイン中のユーザーが表示される「ロビー」、ライブチャットができる「ラウンジ」、物品売買の取引ができる「マーケット」など、各部の名前のつけ方もユニークです。社交上のスケジュールを管理できる「ソーシャル・ダイアリー」もあります。
また、今年は会員向け季刊誌の刊行も予定。会員の紹介の他、パリやベルリン、ケープタウンなどの世界の主要都市の名所を掲載予定です。2010年春にはロンドンで大規模な懇親会が予定され、約300人の会員の参加が見込まれています。ネット上だけでなく、直接会員が会ってビジネスの取引ができる貴重な機会となるはずです。
■資産3億円あれば招待なしで登録できる「Affluense」
富裕層SNSは招待制や月額料金制など、利用するためのハードルが高いのが通常です。しかし「Affluence」という富裕層SNSは招待制ではなく、自分で登録をするだけで入会できるSNSです。登録は無料ですることができ、世帯純資産300万ドル(約3億円)または世帯年収30万ドル以上あることが確認できれば、正式入会となります。またもし資産の基準を満たせない場合も、有資格者5人の推薦があれば、入会が可能です。入会後は、豪華な装丁の雑誌「Affluence Magazine」を購読することができます。
■会員数3万人以上お断りの「Diamond Lounge」
2007年に開設された富裕層SNS「Diamond Lounge」は会員を30000人以上にはしないと明言しています。「本物のエリート同士で交流したい」という会員の要望、そしてプライバシー保護の点からも、そういう方針をとっているそうです。一般的SNSは会員を少しでも増やすことが目標ですが、このようなSNSが出てくるのは富裕層ビジネスならではのことでしょう。
また通常の申し込みの会員以外に、約1000通の招待状が億万長者や有名俳優、スポーツ選手に届けられたといいます。その中の何名が実際に入会したかは不明ですが、そのような著名人と知り合う可能性も高いのです。また他のSNS同様、パーティーやチャリティーイベントなど、実際のイベントも多く企画されています。
この他、ヨーロッパの富裕層が多く登録しているという「decayenne」、イギリスのコンシェルジェサービス会社「QUINTESSENTIALLY」から派生したSNS「QUBE」などもあります。また富裕層限定ではありませんが、資産ではなくルックスとパーソナリティで審査され、多くのセレブリティやモデルが登録する「beautifulpeople」というSNSもあります。
海外の富裕層SNSはそれぞれユニークで、メリットも異なります。多くの選択肢の中から自分の好みの空間を選ぶことができ、加えて世界の億万長者や王族、ハリウッドスターなど世界的な人脈を手に入れることもできます。ワールドワイドに展開する、しかし究極的に排他的で小さなコミュニティー。その醍醐味を、あなたも一度味わってみてはいかがでしょうか?(情報提供:YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア))
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