漢服は漢族の伝統衣裳で、明朝(1368-1644年)末期ごろまで一般的に着用されていた。いわゆるチャイナドレスとは異なる。チャイナドレスは、清朝(1644-1912年)の支配民族であった満州族の服装が広まったもの。当初はズボンを着用したが、女性用では中華民国期から上着の裾を西洋のスカートのように扱い、ズボンは着用しなくなった。チャイナドレスを表わす中国語は「旗袍(チーパオ)」。満州族の上流階級が「旗人」と呼ばれたためだ。
一方、「漢服」は唐代までに日本や韓国にも伝わり、現在に伝わる両国の伝統衣裳の基礎にもなった。中国では「漢服」を見直す動きが盛んになりつつあるが、よく知らない人が多いという。
漢服を広めようと、“同志”とともに、しばしば着用して街を歩くという女性によると、いつも不思議そうな目で見られるという。「あなた方は、日本人ですか、朝鮮族ですか」と聞かれることも、しばしばだ。2008年の北京五輪大会を漢服着用で観戦した折には、会場スタッフが日本人だと思い、丁寧な態度で英語で話しかけてきたという。
さらにショックだったのは、自分のブログに漢服姿の写真を掲載した時のことだ。“愛国主義者”による「和服は出て行け!」、「小日本を打倒せよ!」などの罵詈雑言が殺到したという。
女性は、「日本人や韓国人が、自民族の衣裳を見間違えることはありえない。ところが中国では、分かってくれる人の方が少ない」と嘆いた。(編集担当:如月隼人)
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