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日本での人気や音楽性もさることながら、浜崎あゆみが中国でここまで絶大な人気を誇る背景には、現地でのプロモーション活動やライブコンサートに力を入れている点が挙げられる。昨年10月には、デビュー10周年記念コンサートを上海でも開催。成功裏に終わっているし、下着メーカーー・ワコールのアジア向けプロモーション用ポスターに起用されるなど、中国での活躍はとりわけ目覚しいものがある。
浜崎あゆみが所属する業界大手エイベックスには、『昴』・『いい日旅立ち』などの曲が中国でも知られ、現在では上海音楽学院の教授も務める谷村新司や、映画『レッドクリフ』の主題歌を歌った中国・四川省出身の阿蘭(alan)もいる。中国マーケットを重視する事務所の強力なバックアップ体制も、浜崎あゆみの中国での人気を不動のものとしている一因であろう。
また、総合6位になっている小田和正など、中国で放送されたドラマのタイアップ曲で有名になっている歌手も多い。今から18年前のドラマである、“東京ラブストーリー”(中国名:東京愛情故事)の主題歌、“ラブストーリーは突然に”(中国名:愛情故事突然発生)などは、いまだ中国人の記憶に新しいようだし、宇多田ヒカルや中島美嘉も、その典型であると考えられる。安室奈美恵は、今年7月に上海市内のホールで初の中国公演を行う予定があり、L’Arc~en~Cielは、2005年に中国でのスタジアムライブを成功させている。上位にランクインしている歌手のいずれもが、中国人に注目されるなんらかの理由をもっている。
一方、ミスターチルドレンやSMAP、EXILEなどの、日本では安定した人気を誇るアーティストは、20位以内にもランクインしていない。人気のバロメーターは、日中間において必ずしも一定にはふれないようだ。(グラフは本調査結果を基に作成)。
【調査概要】
1.調査企画:サーチナ
2.調査方法:上海サーチナ「新秦調査」上のインターネット・アンケート画面での回答
3.調査対象:上海、北京、広州。各都市20代、30代、40代、男女で均等割付け
4.調査期間:2009年4月1日から2009年4月10日
5.回答者数:300人
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