マイケル・ジャクソンは世界の歌謡界を支配した“キング・オブ・ポップ”でありながら、整形中毒者、少年への性的虐待、ピーターパン症候群など良くないニュースがついて回るほど、普通の人が簡単には理解しにくい独特な自分だけの世界観を持ったスーパースターだった。
ジャクソン5時代までのマイケル・ジャクソンは、典型的な黒人の子供の姿をしていた。1970年、80年代、黒人の間で流行していたアフロヘアーとラッパズボンを引き継ぐ彼のスタイルは、1971年に彼がジャクソン5のリーダーボーカルになったことで、やっと世の中に知られることとなった。以後、彼のアフロヘアーはさらに大きくなった。そのため当時、大きく膨らませれば膨らませるほどかっこよく見えるというのが流行だった。また10代の思春期の象徴であるにきびまであり、“キング・オブ・ポップ”の幼少時代は普通の男の子と変わりなく、さらに親近感を感じさせる。
普段から低くて大きな鼻にコンプレックスを持っていたマイケル・ジャクソンは1983年、ソロアルバムを準備しながら鼻の手術をした。また彼のニューアルバム写真を見ると、アフロヘアーから抜け出し洗練されたウェイブスタイルに変身を試みているのが分かる。特に薄くて細い眉毛とメイクアップは当時では非常にセンセーショナルな事だった。1985年27歳の時、彼の鼻筋はより高くなった。肌も段々白く変わり始めた。そして1986年、ペプシの広告を撮った時に火傷を負い、彼の顔には白斑症が転移した。
全世界を強打したアルバム『バッド』を持って戻ってきた1988年、マイケル・ジャクソンの姿に大衆は驚愕した。非常に美しい姿に白い肌、大きくなった目、高い鼻で完璧に変身した姿に、整形中毒説が提起されたりもした。しかしマイケル・ジャクソンは、『バッド』のアルバムツアー公演を準備している際中転んで鼻を怪我し、鼻の再手術をすることになった。だが呼吸の問題が生じ、再度手術を受けさらにとがった鼻となった。今も彼の整形についてファンの賛否両論が熱く論じられているが、1992年の写真を見ると、非常に細いあごのラインと白人のように真っ白く変身した彼の姿から、美に対する彼の願望がどれほど強いかが推測される。
1994年は“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンに訪れた最初の試練の年だった。13歳の少年への性的虐待容疑を受け、法的まで出頭する侮辱を受けた。特に法廷に出頭した36歳の“キング・オブ・ポップ”の姿に、当時の事件より異常な鼻の方がもっとイシューになった。様々なうわさに悩まされていたマイケル・ジャクソンは2001年、彼の年より10歳は老けて見えるほど老化した顔に濃い化粧で大衆の前に立ち、再び大衆に衝撃を与えた。続く2002年には鼻が崩れ落ちたという報道も相次いだ。そして事業の失敗や経済的難関にぶつかり長い冬眠に入っていたマイケル・ジャクソンだったが、昨年、パパラッチによって公開された誰か分からないほどやつれた姿で再び注目を浴びた。
今年の初め、米国のマスコミによって「“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンが鼻の再建手術の際、スーパーバクテリアであるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)タイプの感染症にかかった」と報道された。マイケル・ジャクソンが感染したというスーパーバクテリアは、既存の抗生剤に対する耐性を持っており、市場に出回っているほとんどの抗生剤が通用しない突然変異のバクテリアで、事実上一回感染したらなすすべのない病気にまで悪化するものと伝えられた。しかし当時マイケル・ジャクソンの代弁人はスーパーバクテリアにマイケル・ジャクソンが感染したという報道を否定しており、7月に新しいアルバムでカムバックするという大々的な広報で彼の病気に関するニュースを一蹴した。
マイケル・ジャクソンの伝記を書いていたジャーナリストのイアン・ハルパリンとインタビューした米国のあるマスコミは、「マイケル・ジャクソンがすでに50回以上の整形手術をうけており、崩れた鼻の復元を願っているところだった」と伝えた。彼の直接的な死因は、心臓麻痺だと報道されているが、頻繁な整形による合併症や皮膚癌、そしてひどいうつ病なども彼の健康に悪影響を与えたことは明白だと思われる。(情報提供:innolife.net)
【関連記事・情報】
・イノ記者の取材雑感 - innolife韓国芸能記者の取材記事
・マイケル・ジャクソン - サーチナ・イメージ検索。6月26日現在80件。
・【日本のアンケ】マイケル思い出の曲はやっぱりコレ!(2009/06/26)
・「ポップの皇帝」マイケル・ジャクソン心臓まひで死亡(2009/06/26)
・M・ジャクソンさん搬送の病院、警官100人が厳戒体制(2009/06/26)