MBC水木ドラマ『トリプル』の見当のつかない恋愛模様に視聴者の不評が相次いでいる。

 『トリプル』は若い男女の恋と仕事に対する情熱を感覚的に描き出すものと期待されていた。
しかし各人物たちのロマンスが複雑に絡み合った上に、まとまりのないストーリー展開を見せている。

 イ・ジョンジェ、ミン・ヒョリン、ユン・ゲサン、イ・ハナ、ソン・ジュンギなど5人の人物が、お互い絡み合う恋愛模様を形成している。ドラマでファル(イ・ジョンジェ)はスイン(イ・ハナ)と結婚したが、現在別居中の状態。しかし再婚に向けお互い努力している。ヒョンテ(ユン・ゲサン)はスインを見て一目惚れする。その後、スインが自分のベストフレンドであるファルの妻だったという事実を知ることになるが、構わず自分の気持ちを正直に表現している。高校生のハル(ミン・ヒョリン)は自分の義兄であるファルに兄以上の感情を感じており、スインとの関係を嫉妬してさ迷う。これにファルも自分に「手を握りたい」「好きみたい」と言う妹に妙な感情を感じている。

 そしてハルに片思いするチ・プンホ(ソン・ジュンギ)もいる。負傷したハルに「もう二度とお前のよそばを離れない」と若々しい感情を表している。これまでドラマで主に見られてきた三角関係や四角関係以上に複雑に絡まった状態の上に、義兄妹間の愛や友人の妻を愛する男など、多少究極的な設定がさらに恋愛模様を複雑にしている。

 このドラマは全ての人物の状況を見せ、感情を列挙するのに焦点が合わされている。
微細な感情の変化を細かく描き出すよりは、感情そのものにだけ注目しているのだ。そのため各人物の感情は視聴者に説得力を持って歩み寄ることが出来ずにいる。視聴者の目には人物の感情ではない“現実味のないめちゃくちゃなロマンス”という設定にしか見えない。一部の視聴者からは「クールな新世代の恋、今後どのように流れていくのか気になる」という意見が出てはいるが、大部分の視聴者からは旧態依然の感情争いだという不評が降り注いでいる。視聴者掲示板には「一体どんな方向に行こうとしているのか分からない」「ロマンス自体に無理がある。キャラクター間の感情変化が蓋然性なく成されていて荒唐無稽だ」というコメントが寄せられている。

 『トリプル』の8話の視聴率は6.8%で前日の7.6%(TNSメディアコリア基準)からまた下落し、下り坂傾向にある。[写真=MBC](情報提供:innolife.net)

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