映画「おくりびと」などに出演した俳優の山田辰夫さんが胃がんのために26日に53歳で亡くなった事が報じられ、ネット上で関心を集めた。Google「急上昇ワードランキング」に「山田辰夫」が登場した。


　山田さんは1956年生まれ、富山県出身。75年に劇団「GAYA」のメンバーとして舞台デビューした。80年には「狂い咲きサンダーロード」で主演として暴走族の特攻隊長を演じ、日本アカデミー賞新人賞などを受賞する。その後、映画やドラマなどに多数出演し個性的な脇役として定評があった。山田さんと高校の同級生だった滝田洋二郎監督による08年公開の映画「おくりびと」では、納棺された女性の夫役を好演した。05年に胃がんを発病、胃の全摘出手術を受け回復したが08年末に転移が発覚していた。

　山田さんの訃報にあたり、多くのユーザーが個人のブログ上に「渋い姿や演技、大好きでした」「ひょうひょうとした演技に魅力を感じた」「どこか斜に構えた、秘密を持った設定にぴったりの役者だった」「これからもっと役の幅が広がっただろうに」「やっぱり一番かっこよかったのは『狂い咲きサンダーロード』」など、それぞれの思いや感想、追悼の文章を綴っている。そして、53歳での死去を「早すぎる」と嘆くコメントも非常に多く見られた。

　10月には遺作となる映画「沈まぬ太陽」が公開される予定である。心から山田さんのご冥福をお祈りいたします。（編集担当：柳川俊之）

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