静岡県駿河湾で震度6弱の地震が発生した。この地震によって東名高速道路の路肩が崩落したほか、静岡市内では断水や停電など、ライフラインにも大きな被害をもたらした。


 東京在住の中国人ブロガー、朱朱氏は今回の地震を振り返り、「強烈な揺れで目を覚ました。すでに地震という現象に慣れていたためか、全く驚くこともなく、ベッドに横たわり、ゆりかごに揺られているかのような感覚を楽しんだ」と驚きのコメント。

 続けて、「私はすぐに東京は震度4前後ではないかと判断したが、やはりその通りだった」と綴る。続けて、「20秒ほど続いた揺れが収まると、私は起きだしてテレビをつけた。NHKにチャンネルを合わせると、すでに静岡県で強い地震が発生したことを知らせる字幕が出ており、当地の人々に対して津波に気をつけるよう呼びかけていた」と語る。

 NHKが地震発生後、すぐに地震発生の知らせを出すことができたのはなぜだろうか?これに対し、ブロガーは「日本は全国に地震監視システムを配備しており、このシステムは首相官邸や地方政府、各地の警察署、大手メディアとつながっており、このシステムが地震発生後の震源地や震度、震源の深さを即時に通報する」と紹介している。

 一方、今回の地震に対する日本政府の動きはどうだったのだろうか。朱朱氏は首相官邸からの情報を引用した上で、「地震発生からわずか3分後には緊急対策室が設けられ、麻生首相に報告されたという。地震発生から50分後には内閣官房長官が首相官邸で記者会見を行い、被災地の状況を報告した」と紹介。

 最後に、「日本には『神速』の地震観測システムと報告制度が存在するため、日本国民は迅速に災害状況を知ることができる。これにより、日本国民は各々の防災計画を調整することができ、安全かつ安心して暮らすことが出来るのである」としている。

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◆解説◆

 8月11日、静岡県駿河湾で震度6弱の地震が発生した。
日本には気象庁が中心となって提供する緊急地震速報をはじめとする地震警報システムが存在する。この地震警報システムによって、地震の規模や震源地などに関する情報を迅速に入手することが可能となっている。

 一方、中国では四川大地震の発生を契機に、地震警報システムの設置が進められていおり、地震観測衛星の打ち上げも予定されているが、警報システムの完備にはもうしばらく時間がかかりそうである。(編集担当:畠山栄)

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