27日付環球時報によると、2008年に完成した中央電視台(中央テレビ、CCTV)の新社屋2棟のデザインが、「男女性器をかたどったジョークだった」との噂が、8月中旬から広がった。インターネットなどで「侮辱された」との怒りを表明するユーザーが多い。


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 写真は中国新聞社が2月27日に撮影。左が中央電視台新社屋のメーンビル、右が北配楼と呼ばれる別館だ。メーンビルを「女性」、北配楼を「男性」に見たてると、角度によって“結合”しているように見える。なお、北配楼は2月9日に火災を起こし、修復作業が進められている。

 デザインを担当したオランダの設計事務所「OMA」は、「男女性器をかたどったジョークのデザイン」との説を「事実無根」と否定した。

 しかし、中国のインターネットでは「中国13億人がだまされた」などとする、怒りの声が出ている。環球網が実施したアンケートによると47%が「わいせつな意味が隠されている」と回答した。「そんははずはない」、「気にしない」は合計で53%だった。

 中央電視台の新社屋は、「デザインが奇抜すぎる」として、建設当初から批判の声があった。完成後は「デカパン」との、やや悪意を込めた通称で呼ばれることも多い。(編集担当:如月隼人)

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