7日付の河南省のメディア、大河網によると、同省南陽市で12月31日、屋外の集団結婚式会場で水素をつめた風船の束が爆発した事故で、たばこや爆竹の火が引火した可能性は認められないと当局が判断したことが分かった。

 事故は、集団結婚式を行っていたステージ上に水素入りの風船の束を用意した際に起こった。
風船は全体が球形に束ねられており、直径は2-2.5メートル程度あった。「愛を空に放そう」との趣旨で、新郎新婦が風船の束に集まった瞬間に爆発した。

 集団結婚式の様子は動画で撮影されており、爆発の瞬間までの様子を観察した結果、現場でたばこや爆竹に火をつけた人はいなかったという。専門家は新郎・新婦の服で発生した静電気の火花が引火した可能性が高いとみている。

 同事故により、新郎新婦ら24人が負傷した。7日朝現在、14人が入院中だ。当局は安全管理責任者2人を、15日間の刑事拘留処分にした。

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◆解説◆
 中国では農村部の結婚式などで、風船を空に放すセレモニーを行うことがある。インターネットで読者の質問に別の読者が答える“教えて!”形式のページでは、「水素入り気球を放すときに注意することは?」との質問に対して、「爆竹を鳴らすととともに風船を放すのもすばらしいものです。(中略)その場合、ヘリウムの風船にしましょう。値段は高いのですが、安全です」との回答が寄せられた。(編集担当:如月隼人)

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