「おしん」が「西太后」になって帰ってきた……1980年代に放送されて日本国内のみならずアジア地域でブームを巻き起こしたドラマ『おしん』の主役を演じた田中裕子は中国でも有名人だ。苦境に耐えながら必死に生きる「おしん」が、清朝末期に絶大な権力を握ったいわば「女帝」を演じることについて、中国国内では賛否両論だったようだ。
しかし放送が始まってみると、最高権力者であり「悪女」である一方で、女性そして母親の一面ものぞかせる田中の「西太后」ぶりに、「強い気迫が実に西太后らしい」「外国の役者が演じているとは思えない」「彼女の演技を見てこのドラマを見ることに決めた」と称賛の声が多く寄せられた。
第1話にして不安をくつがえし、「これまでの西太后役の中でもっとも西太后らしい」という声まで聞かれた田中西太后への今後の評価が注目される。(編集担当:柳川俊之)
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