上海万博が開幕して2カ月が経過し、1日あたり入場者数は35万人以上となり、累計入場者数も2500万人を突破した。上海万博には300以上のパビリオンが存在するが、零点研究咨詢集団が行ったアンケートによると、もっとも人気が高いパビリオンはサウジアラビア館で、次いで日本館だったことが分かった。
21日、中国新聞社が報じた。

 北京や上海をはじめとする中国の8都市で行われたアンケートによれば、来場者からの評価がもっとも高かったのは中国館、サウジアラビア館、日本館の順で、ぜひ行ってみたいと期待を集めたのは中国館、米国館、日本館の順だった。一方、上海万博の開幕前、2009年9月に行われた同様のアンケートでは、もっとも期待を集めたのは米国館であり、現在、来場者から高い評価を受けているサウジアラビア館はほとんど期待を集めていなかった。

 サウジアラビア館の建設費用は10億元(約136億円)以上、6000平方メートルもの展示面積を誇り、館内には1600平方メートルに及ぶ世界最大の3D映画館もある。開幕前はさほど評判にはならなかったが、圧倒的な迫力で入場者からの評価を勝ち取ったことが見て取れる。

 報道によれば、サウジアラビア館の累計入場者数は160万人を突破、1日あたり2万人が入場しているとされ、入場まで5~6時間待ちは当たり前だという。

 また、上海万博の開幕以来、日本館も常に高い人気を誇っている。日本館では日本のサブカルチャーを紹介するイベントや、芸能人を招いてのイベントのほか、観光庁による「VISIT JAPAN FESTIVAL」など、さまざまな催しが行われていることが高い評価を受けた要因と推測される。残念ながら中止になってしまったが、アイドルグループSMAPが6月13日に「上海万博ファンの集い」を行う予定だったことも、日本館が注目を集める要因となった。(編集担当:畠山栄)

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