午前9時20分から行われた出術は、予定の5時間を大幅に超え、7時間に及んだ。手術が長引いたことで、手術室の外で待機していた家族の顔にも疲労の色が浮かんだ。母親や姉は涙を流しながら出術が終わるのを待ち続けていたという。
手術を担当した医師は、「手術は成功したが、時間が予定よりも長引いたのは、標準的な女性の乳房を整形するために時間を取られたためだ」と語った。手術では両胸から計2450グラムを摘出、少女の乳房はそれぞれ350グラムまで小さくなった。
海南省の地元紙である海口晩報が、紙面で少女を紹介したうえで、助けを求める記事を掲載したことによって実現した今回の無料出術に対し、少女の母親は、「6万元(約78万円)もの手術費を負担してくれた病院と、手を差し伸べてくれた地元紙に感謝したい」と語った。母親によれば、記事を見た多くの人びとが少女を見舞いに訪れ、生活用品やお金を渡す人もいたという。(編集担当:畠山栄)
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