深セン市疾病予防センターに入った連絡によると、9月1日、2日の両日、ヘビの料理を食べた計13人が不調を訴えて病院に搬送された。調べでは、ヘビの肉に含まれた「痩肉精」と呼ばれる飼料添加物が原因とみられる。
9日付で健康報網が報じた。

 13人はいずれも顔が紅潮し、頭痛、動悸、手足のけいれんなどの症状を訴えた。同市の福田、南山両区の疾病予防センターの調べによると、患者は別々に福田区内のレストランでへび料理を食べていた。全員の症状は軽く9日までに退院した。
 
 センターがレストランからヘビを持ち帰り調べたところ、豚肉の赤身肉(中国語で痩肉)の増量などに使われる、使用が禁止されている飼料添加物の「痩肉精」が検出された。

 「痩肉精」はクレンブテロールやラクトパミンが成分の白色無臭の粉末でやや苦味がある。肉に残留すると加熱しても毒性は分解されない。

 関係者によると、中国政府は家畜の飼料に「痩肉精」を添加することを禁止している。(編集担当:中岡秀雄)

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