9月22日の中秋節を前に、中国焼酎の銘酒「マオタイ酒」(茅台酒)も販売のピークを迎えている。本家の「貴州マオタイ酒場有限公司」が製造する「マオタイ酒」は、年間販売量はわずか1万トンで、消費者の需要を供給がはるかに上回る。
専門店でも入手が困難で、ニセのマオタイ酒も大量に出回っており、注意が必要だ。半島網が伝えた。

 記者が客を装い専門店で「マオタイ酒」を買いたいと申し出ると、店員は「もうありません。『マオタイ王子酒』、『マオタイ迎賓酒』ならあります」と、マオタイまがいを勧められた。

 同社によれば、例えば山東省青島市への割当量は200分の1のわずか50トン。青島市内のジャスコ、カルフールなどの有名大型ショッピングセンターですら納品量も制限されている。

 同社関係者によると、「マオタイ酒」は慢性的に品不足。専門店でもコネクションがないとマオタイを売ってもらえない。運良く売ってもらったとしても偽物の可能性もある。

 青島市李滄区当局の責任者は「現状では職員でも偽物を見極めるのは困難、さらなる判別能力の向上を図り、ニセモノを撲滅していきたい」と述べた。市中には、「マオタイ酒ニセモノ識別機」なるものも売られている。(編集担当:鈴木智子)

【関連記事・情報】
スタバのパクリが花盛り 「STAR FUCKS」なんてのも―中国(2010/09/10)
中国の男性芸能人が木村拓哉の写真集を盗作した?(2010/08/02)
【中国ブログ】清酒好きの日本人「白酒」はキツくて飲めない?(2009/11/27)
最優秀賞作品が『鋼の錬金術師』のパクリだった! ネットユーザー「普通に審査段階で見抜くもんだよね」(2010/09/01)
干ばつが“愛酒家”直撃か、マオタイ酒の業者半数が操業停止―中国(2010/03/26)
編集部おすすめ