中国のニュース・サイト、環球網は15日、「日本の右翼団体が3000人による駐日本中国大使館の“包囲攻撃”を計画」とする記事を配信した。

 田母神俊雄前航空幕僚長が会長を務める「頑張れ日本! 全国行動委員会」が16日(土)に予定するデモ「中国大使館包囲 尖閣侵略糾弾! 緊急国民行動」を指し、「右翼保守団体の行動。
同団体は書面やインターネットで多くの人が参加するよう、煽動している」などと紹介した。

 同委員会は、デモ隊による中国大使館の「包囲」を呼びかけたが、環球網はカッコつきで「包攻(包囲攻撃)」と表現した。中国では他のニュース・サイトも、同記事の転載を始めた。

 環球網の記事に対して、日本人は島国根性と非難したり、問題を作るのは日本側などとのコメントが殺到した。「目には目を」として、中国国内の日本側施設の攻撃を示唆したり、国交を断絶せよと主張するなど、激しい反感を示す書き込みもある。(編集担当:如月隼人)

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