冬を迎えた中国では、防寒対策としてマスクを着用する人が多い。従来までは真っ白なマスクが主流だったが、今ではさまざまな色のカラフルなマスクを着用する人が多く見受けられるになった。
しかし、カラフルなマスクの染料には有害物質が含まれている可能性があるという。中国新聞社が報じた。

 中国では露天商がさまざまな色・デザインのマスクを販売しており、価格は2元~10元(25円~125円)と非常に安い。値段の違いは色やデザインの違いによるものではなく、「質」の違いに起因する。露天商によれば、「安いマスクは何回か洗うと色が落ちてしまう」そうだ。

 マスクを購入する市民の多くは、おしゃれでカラフルなマスクを選んで購入している。以前であれば、人びとは一様に白いマスクを購入していたが、今では安価であっても白いマスクを購入する人は少ない。

 ある医者は、「マスクは常に鼻と唇に接触するため、衛生状態に十分注意する必要がある。質の劣るマスクは、綿糸などの繊維物質が鼻に入るだけでなく、マスク内部が病原菌の温床となる場合がある」と注意を促す。

 続けて医者は、「マスクの中には、有害物質を含む染料を使用したものもあり、これはアレルギー性の鼻炎を招く事があるので、質の良いマスクを選ぶように」と警告した。(編集担当:畠山栄)

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