湖北省孝感市内の民家で1月23日に発生した水素ガスの爆発事故で、作業中に点火したたばこの火が引火した可能性があるという。同事故では、住人1人が死亡した。
楚天金報などが報じた。

 爆発事故を起こしたのは61歳の夫婦で、水素ガス入りの風船を街頭で売る商売をしていた。1月23日午前6時ごろ自宅浴室で、ボンベの水素を風船につめる作業をしていたところ爆発した。同事故で別の部屋にいた31歳の息子が、飛び散ったガラスの破片などによるけがで、死亡した。作業をしていた夫は重傷、妻は軽傷。寝室にいた4歳の孫にけがはなかった。

 事故後、作業をしていた夫がたばこを吸おうとして点火した直後、水素ガスのボンベが爆発したとの見方が出てきた。しかし妻は認めておらず、事故原因が最終的に確定したわけではないという。

 中国では地方都市や農村部で、風船の爆発事故が多い。2010年末から2011年1月にかけ分かっているだけでも山東省で2回、福建省で1回、風船の爆発事故が発生した。「空中地雷」などと称して、注意を呼びかける報道もある。2009年12月には、河南省南陽市方城県の屋外会場で行われた集団結婚式で、「愛を空に放そう」との趣旨で用意された水素入りの風船の束が爆発し、新郎新婦ら24人が負傷した。
(編集担当:如月隼人)

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