食の安全に絡む問題が続出している中国で、今度は食品に使ってはならない薬物を使用している大豆もやしが大量に出回っていたことが分かった。遼寧省瀋陽市の警察は18日、容疑者8人の身柄を拘束し、大豆もやし25トン以上を押収したと発表した。


 警察によると、同市和平区内で劣悪な大豆もやしを加工している人物がいるとの情報を得て、サンプルを入手して調べたところ、亜硝酸ナトリウム、尿素、合成抗菌剤のエンロフロキサシン、植物成長ホルモンの6-ベンジルアミノプリン添加されていることが分かった。うち、亜硝酸ナトリウムは発がん性があるとされ、エンロフロキサシンは食品について使用が禁止されている。

 瀋陽市警察は17日未明、和平区以外にも市内各所で一斉取り締まりを行い、禁止されている薬物を使っていたもやし25トン以上を押収し、容疑者8人の身柄を拘束した。警察は容疑者を取り調べるなどで、事件の全容解明を進めている。(編集担当:如月隼人)

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