高井は2006年にデビューしたインディーズアーティストで、80年代の音楽をベースとしている。これまで、テレビ番組のテーマソングに起用された経験はあるが、売れ行きはさっぱりだった。そこで起死回生で挑んだのがフェイスブックでのプロモーション活動だった。日本でもフェイスブックの利用者が増えていることから、ファン獲得のために専用ページを設け、デモ音源を配信したのだが、それが海外で話題となった。海外ユーザーからのコメント数が増え、更に、スペインや台湾のレコードメーカーからのリリースオファーが届くなど、ブームを引き起こした。このとき、所属事務所は「全くの想定外でした。海外の展開は考えていませんでしたので」で困惑を隠しきれない様子だった。
「無名歌手がフェイスブックで海外ブレイク」と報じると、今度は日本国内でも注目集めるようになり、ファン獲得数は7万件に達し、公式サイトは一時繋がりにくい状況となった。報道直後はグーグルの検索急上昇ランキングで1位に、ヤフーの検索急上昇ランキングでも上位にランクイン。更に所属事務所だけでなく、タワーレコードにも問合せが殺到する状況となった。
事務所関係者の話では、一部のメディアから出演オファーが届いているようだが、当初描いていた「スターへの道」とは程遠いものになったため、今後のプロモーションについては慎重に考えているという。思わぬかたちで注目を集めるようになった高井、今後どのような展開になっていくのか、気になるところだ。(編集担当:武田雄樹)
【関連記事・情報】
・無名日本人歌手がYOSHIKI超え?フェイスブックで海外ブレイク(2011/06/02)
・KARA騒動後初の日本イベントで新ダンス“カラパラ”披露(2011/06/17
・ゆず、武道館で献血呼びかける AAAやBREAKERZも(2011/06/16)
・川越達也シェフ離婚歴明らかに、元妻はさんまも知るソムリエ(2011/06/20)
・TYOは13日の第3四半期決算発表日を控え、出来高を伴い急上昇(2011/06/09)