韓国で19日に行われたサッカー・アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、水原(韓国)―アルサッド(カタール)で、ゴールを巡って大乱闘が発生した。人民網は「韓国代表選手が仲間を助けず、相手を助ける滑稽な大乱闘」とその様子を伝えた。


 負傷者が出たのを見てプレーを切った水原にボールを返すためにアルサッドの選手がクリアしたと思われるボールを、アルサッドの別の選手が拾ってそのままゴール。このプレーを巡って発生した乱闘で、注目すべき「滑稽」な光景が起こった。両陣営に交じって観客までもが入り乱れ、負傷者が続出する大乱闘の中で、アルサッドに所属する韓国代表・李正秀(イ・ジョンス)が味方選手に牙をむいたのだ。

 李はアルサッド側のプレーに対して「フェアプレー精神に欠ける」として、水原に無条件で1ゴール返させるようチームに主張。しかし、監督やチームメイトからの指示は得られなかった。結局李はチームへの抗議として自らピッチを後にした。

 記事は、試合後に李が自らの行為によって各方面から脅しを受けたことを明かし「もうチームに戻るのは難しいだろう」と語る一方、「不道徳な行為であり、祖国のチームのためにやった」と語り最後まで「味方」に対する怒りは静まらなかったことを伝えた。

 李の行為について、中国人サッカーファンはどうみたか。記事はネット上の意見を紹介。「義俠心(ぎきょうしん)がある」「これが韓国サッカーの血だ」と肯定する意見がある一方、「商売では自分の会社に、戦場では自国に忠義を示すべき。外資企業に勤める李は、たとえ相手が自国企業だとしても自分の会社に忠義を示せ」と批判的な声もあったと伝えた。(編集担当:柳川俊之)

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