米テレビ局CNNはこのほど、傘下のウェブサイトで「世界で最も醜い建物・トップ10」を選出した。中国の遼寧方円大厦が第9位にランクインしたことについて、遼寧省瀋陽市設計院の趙宇副院長は「完成して何年もたってから議論が起きたのは、建物として成功したことを示すものだ」と述べた。
ただし「個人的には好きでない」とつけくわえた。中国新聞社が報じた。

 「世界で最も醜い建物」の第1位は北朝鮮のリュギョン(柳京)ホテル。第2位はドバイのアトランティス・ホテル、第3位はルーマニアの国会議事堂だった。

 遼寧方円大厦はオフィス・商用ビルで24階建て、高さは99.75メートル。中国の「古銭」にもとづく大胆なデザインが目立つ。同ビルには伊藤忠や韓国SKなども入居している。完成は2001年。

 瀋陽市設計院の趙院長はまず、「建築物の美の評価は服飾のファッションと同様に、時代とともに移り変わる」と説明。「人の審美眼と時代の要求はともに変化するものだ。対象物の美醜を批評する権利は、だれにでもある」と述べた上で、「21世紀の初頭に完成した方円大厦は、今日にいたっても人々の議論を巻き起こしている。これは、建物として成功した作品であることを示すものだ」と述べた。


 趙院長は、「建築芸術の美を評価する目は、人それぞれ異なる。(北京にある)国家大劇院を含め、有名な建築物については議論が起きるものだ」、「瀋陽市は(方円大厦を建設した)当時、発展の新たな時期であり、都市として新玉イメージ、新たな建築物を必要とした」などと、地元の“ランドマーク”を応援した。

 ただし、「私自身は、具象的な建築物の風格を好まない。抽象的な芸術手法で建築家の考えを表現してほしいものだ」とつけくわえた。(編集担当:如月隼人)
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