筆者が電車で帰宅する途中、人身事故が発生し、約1時間ほど停車せざるを余儀なくされたにもかかわらず、満員の車内は中国と違って大声で叫ぶ人は1人もおらず、乗客は携帯電話や本を取り出し、静かに電車が動くのを待っていたという。
日本に来て初めて電車が長時間にわたって停車するという場面に遭遇した筆者は、周りの人びとが冷静だったため、自分も焦りや不安は感じなかったと述べる。そして、日本人は本当に忍耐強いと称賛し、「仕事上においても上司の命令に同意できないと思いつつも従うこと、夫婦円満の秘訣を尋ねられた日本人男性が『我慢すること』と言っていた」ことを紹介し、日本人の忍耐強さに感服した様子。
記事は、忍耐は日本人の民族的性格だと分析、「日本人にとって我慢は美徳であり、忍耐力が日本人による奇跡を何度も生み出し、社会秩序と団結心をもたらした」と主張した。一方で日本の自殺者の多さを指摘し、忍耐することで多くの事故や争いを避けられる反面、過度な不満をもたらすとも指摘した。
2011年は東日本大震災や原発事故、大型台風による被害など、日本人にとって多大な苦難の年であったが、海外メディアは日本人が秩序正しく、互いに助け合う様子を称賛した。記事は「日本人の内心の苦しみは、外部の人間には分からないことであり、2011年の漢字が絆に決まったことは、日本人の忍耐が限界に来たことを示している」と結んだ。(編集担当:及川源十郎)