2012年C-NCAP(中国車両安全基準)の第2次試験結果が公表され、吉利汽車の「全球鷹GX7」が最高点を獲得した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。


 2012年C-NCAP(中国車両安全基準)の第2次試験結果は、7月6日に発表された。同試験は2009年版の管理規則に基づく最後の試験だ。各メーカーが自ら申請、参加した結果、15車種のうち11車種が自己申請となった。同試験により、中国ブランドの安全性が大きく向上したことが明らかになった。

 吉利汽車の「全球鷹GX7」は衝突実験で50.3点の成績を記録し、同じく5つ星の評価を得たマツダ3(日本名:アクセラ)を0.1ポイント上回った。また東風汽車の「風神A60」、奇瑞汽車の「瑞麒G3」、衆泰汽車の「Z300」、広州汽車の「伝祺G55」、東風日産の新型「ティーダ」、長安フォードの新型「フォーカス」、広汽トヨタの「E’Z」が5つ星評価を獲得した。

 2006年版、2009年版と比較して、2012年版の管理規則はこれまでの評価体制、衝突速度、試験項目に全面的かつ大幅な変更を加えた。C-NCAPは長年に渡りデータと経験を蓄積したうえで、後部座席にマネキンを設置した衝突試験を実施する。

 オフセット前面衝突試験の試験速度を時速64キロ(プラスマイナス1キロ)に引き上げ、後面衝突頚部保護性能評価試験(むち打ち損傷試験)を追加した。また能動的安全性の試験を追加し、ESC(電子制御横滑り防止装置)の採点を行った。(編集担当:米原裕子)
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