近くの商店主は「いきなり、ズゴーンという爆発音がして、飛び上がった。道路の向かい側の工事現場で、発破でもしたのかと思った」と述べた。現場近くには市気象局がある。気象局2階の事務所で、たまたま窓の外を見ていたという職員によると、変圧器が突然、大きな光のかたまりに包まれた。その直後に激烈な爆発音が鳴り響いた。同時に、建物内がすべて停電した」という。
トラックは、大きな鉄製の筒を積んでおり、高さ制限を超過していた。上方に危険が発生する可能性をあまり考えなかったとみられる。気象局近くを走行中に電線数本を引っ掛けた。電線に引かれてコンクリート製の電柱1本が折れて、歩道上に倒れた。
現場近くの道路では交通が大混乱した。周辺地域は一斉に停電した。
電柱が折れ高圧電線が垂れ下がった歩道は普段、食べ物を売る屋台や雑貨を売る露店が集中し、客でごったがえす場所だった。最近になり市当局が「汚れを取り除き乱れを治める」活動を行い、屋台や露店をすべて追放したので歩道に人はおらず、死傷者は出なかった。
同日午後0時10分ごろ、現場周辺地域での電力供給が復旧した。道路交通も、正常に戻った。(編集担当:如月隼人)