【華流】マルチに活躍中！台湾人気コンビ、浩角翔起にインタビュー

　名司会者でありお笑い芸人のようでもあり、アイドルのようでもあり……台湾のテレビ界で、マルチな活躍を見せている男子2人組「浩角翔起（ハオジャオシャンチー）」。栄誉ある台湾・金鐘奨で司会者賞に輝き、出演番組は高視聴率を記録するなど絶好調！　そんな2人、浩子（ハオズ）と阿翔（アシャン）を直撃し、人気をキープする秘訣など聞いてみた。（写真は筆者撮影）

――2011年、台湾のエミー賞こと金鐘奨で、司会者賞を受賞しました。バラエティ旅番組『食尚玩家』での受賞でしたが、どういった点が評価されたと思っていますか？

　浩子：誠心誠意、一生懸命な番組作りを心がけている所。視聴者の方たちがテレビを見ながら、一緒に遊んでいる気分になってほしいという気持ちを持って制作しています。そういった面が伝わっていると思うんです。

　阿翔：食べるシーンの時、おいしくなかったら素直に表します。ストレートに“まずい”と言えない場面では、“口に合わない”などと表現し、おいしいとは決して言いません（笑）。僕たちのリアルな反応を、楽しく見て下さっている方が多いんでしょうね。この番組に出演したことで、僕の人生観は大きく変わりました。日本を始め世界のいろいろな国を訪ね、人間として成長しました。出演できることを誇りに思います。

　浩子：世界の広さを実感し、僕の心も広くなりました。

――今年は日本ロケを行ったそうですが、どうでしたか？

　阿翔：3月に東京、7月に沖縄に行きました。東京では桜が見られず残念でしたが、沖縄ではサメと泳いだり滝を冒険したり、いろんな体験をしました。

　浩子：最近はイギリスやトルコにも行きましたが、地元台湾の紹介も欠かせません。

――では、日本のファンにも台湾の魅力を教えてください。

　浩子：日本に僕らのファンなんていないでしょ（笑）！？　日本のみなさんにお薦めしたいのは、美食です。屋台ありレストランありで、いろんな味や料理を楽しめる。都会的で洗練された食事や大自然を感じる食べ物、様々な料理をすべて味わえるのが一番の魅力だと思います。そして台湾の人間は、情熱的で人情味にあふれています！

　阿翔：その通り！　情熱的で優しい。中南部の人たちは特にホットですよ。浩子は中部、僕は南部出身なんです。

――コンビ結成は、番組がきっかけなのでしょうか？

　阿翔：04年に浩子がレストランでパフォーマンスを披露する機会があったのですが、1人より2人の方が面白いことができると考えて、僕に連絡をくれたんです。それがきっかけで2人で活動するようになり、名前から1文字ずつ取ってコンビ名を決めました。数年たってチャンスが広がり、バラエティ番組に出始めました。個人で芸能活動することはなく、仕事の時は2人一緒ですが……プライベートでは仲良くない、って言っていいと思う（笑）。でも浩子のことは、才能にあふれた人物だと心から思っています。こだわりが強くてちょっと頑固だけどね（笑）。

　浩子：阿翔は生活のすべての面で、効率の良さを求めるタイプ。撮影中は“早くして！”と急かすし、僕らはみんな、阿翔にコントロールされていると思う（笑）。

　阿翔：だって、早く仕事を終えて家に帰りたいから（笑）。

――今後「浩角翔起」は、どんな活動を行っていきますか？

　浩子：7月にはユニット名がタイトルになった、『浩角正翔起』という番組がスタートしました。ゲーム系のバラエティで、僕らは司会。やはり司会を続けていきます。

　阿翔：5月にアルバムをリリースしましたが、歌手活動も続けます。『花ざかりの君たちへ～花様少年少女～』や『トキメキ　玉子チャーハン～翻滾〓！蛋炒飯～（〓は口へんに巴）』などのアイドルドラマにも出演してきたので、俳優活動もがんばります。

――最後に、日本の印象を聞かせてください。

　阿翔：街が美しく整備されていて、来る度に感動します。そして日本の食べ物が大好きです！　何を食べてもおいしい！

　浩子：プロポーズをする場所は大好きな日本、と決めていた僕は、小樽で実行しました。そして東日本大震災の時、秩序を守る礼儀正しい被災者の方達の姿に心を打たれました。日本魂を感じた瞬間でした。

　最後には2人声を揃えて、「とにかく日本が大好きなんです！」と言ってくれた、親日家のハオズとアシャン。今後も度々日本を訪ね、日本の良さを台湾の人々に向けて伝えてほしい。また、今後の活躍にも大いに期待したいコンビだ。（取材・文責：饒波貴子）