中国各地で10日、2012年冬季の兵役志願者身体測定が始まった。写真は山西省太原市での身体測定の風景。
中国新聞社は「1990年以降に生まれた若者が、入隊試験のための身体検査に参加。祖国防衛の志を立てた」と紹介した。(写真は「CNSPHOTO」提供)

■「中国人民解放軍」写真特集

 太原市では11月中旬までに、入隊志願の若者約6000人が身体測定を受ける予定だ。血液検査や視力、心理測定など十数項目の検査に合格した後は、政治審査、部隊からの配属受け入れ許可などを経て、正式に入隊することになる。

 今回の身体測定では、心理測定のひとつとして、状況判断力もつけ加えられたという。女性志願者の身体測定は11月中旬に実施する。

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◆解説◆
 中国では将兵を問わず、軍人に対する国民の信頼感が高い。政治的に軍や軍人の優秀さの宣伝に力を入れている背景もあるが、それだけではない。実際に軍人と接しても「真面目で律儀」と感じる場合が多く、ある意味で社会のエリートとして認められている。

 そのため、就職先としても軍は人気だ。特にこの3、4年は給与水準が大幅に引き上げられたこともあり、応募者が増加しているという。(編集担当:如月隼人)
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