19日昼、同省牡丹江市にある看守所はろうそくの明かりが灯る中、祝福ムードにあふれていた。
厨房(ちゅうぼう)からは特別に数品の料理が提供されたほか、誕生日ケーキも用意された。パーティでは警官が死刑囚に酒をすすめ、ケーキを切った。そして、看守所の職員が「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」を歌った。
この死刑囚は入獄後、家族や親戚からの音信が途絶えたという。誕生日が近いことに気付いた職員の発案により、パーティが実現した。「最後の誕生日」を盛大に祝福された死刑囚は「感謝している。家庭の温かみを再び感じさせてくれた。来世でみなさんの恩情に報います」と涙をこぼしながら語ったという。
看守所の林凱所長は「死刑囚も人。誕生日を祝ったのは、死刑囚に人生最後の尊厳を与えるため」とコメントした。(編集担当:柳川俊之)