■「張国栄(レスリー・チャン)」写真特集
レスリー生前の01年10月、ダフィー氏との手つなぎショットが公開され恋人関係が明らかになった。撮影当時パパラッチに気付いたレスリーは、ダフィー氏の手をギュッと強くにぎって愛を示したとのこと。男性同士の恋愛を、レスリーの多くのファンは祝福していたという。関係が公になると、レスリーのそばには常にダフィー氏の姿があるという感じで行動していたが、レスリー亡き後ダフィー氏は目立つ場所に現れることなく、命日は静かに過ごしイベントに出席することはなかった。
だが今年は十回忌という節目だからであろう。マネージャーをつとめていた陳淑芬(フローレンス・チャン)女史と共に、イベントや追悼コンサート「繼續寵愛・十年~張國榮逝世10周年音樂會&紀念晩會」のステージに立ち、ファンに感謝した。
ダフィー氏がマイクを持つことはなかったが、フローレンス女史が「今日はあなたの記念日。ダフィーが勇気を出して、イベントとコンサートに出席してくれた。あなたは安心して長い休暇を楽しんでください」と、レスリーに話しかけ拍手喝采を浴びた。
続けてダフィー氏は、ラジオ局にレスリーの曲をリクエスト。「レスリーの全ての友人とファンに捧げます」とメッセージを残し、「共同度過」をかけるようDJにお願いしたという。
またレスリーの過去の恋人であった女優の毛舜〓(テレサ・モウ/〓は竹かんむりに均)は、動画メッセージで「すべての人と気持ちは同じ。レスリーのことが恋しい」と涙顔を見せ、張智霖(ジュリアン・チョン)がプライベートのエピソードを語るなど、初めて明かされるレスリーへの思いがあった。ジュリアンは妻の袁詠儀(アニタ・ユン)とレスリーの共演映画『君さえいれば(原題:金枝玉葉)』を一緒に見たと話し、「3人で手をつないで鑑賞しました。レスリーの手は温かかった」と報告。そしてレスリーの映画『キラーウルフ/白髪魔女伝』のドラマ版を演じた時に、メディアに比較されていたというジュリアン。レスリーから電話をもらい、「他人の発言を気にしてはいけない。比べられる必要はないんだから、自分らしくいればいいんだよ」と言われたという。そのレスリーの励ましに感動し、その言葉が忘れられないそうだ。
10年前にこの世を去ったレスリーだが、多くの人に感動を与え、今なお愛されていることが明らかになった十回忌であった。