■「林心如(ルビー・リン)」写真特集
劉監督によると「中国では、台湾の6倍近い出演料を手にできる」とのこと。「中国で30万元(約480万円)の出演料をもらう台湾の芸能人が、台湾でその金額をもらうのは絶対に無理。台湾のマーケットは小さすぎるのだ。台湾の1時間ドラマの制作費は、60万台湾ドル(約200万円)から多くて100万台湾ドル(330万円)。でも中国では200万台湾ドル(660万円)から始まり、上限は無いと思って良いだろう」と語った。製作費が3倍以上も違うのである。
そして中国のテレビ報道で「2012年、台湾映像界の長者番付トップ3」が発表され、3人とも中国で活躍中の芸能人という結果に。1位の呉奇隆(ニッキー・ウー)は中国で50万元(約800万円)の出演料をもらうが、台湾では8万台湾ドル(約27万円)程度。ドラマ『歩歩驚心』で人気に火がついたニッキーは、去年2.7億台湾ドル(約9億円)の収入を得てトップに輝いた。2位の蘇有朋(アレック・スー)は2億台湾ドル(約6.6億円)、3位の林心如(ルビー・リン)は1.9億台湾ドル(約6.3億円)という結果だったそうだ。この3人を始め、中国に長く滞在して知名度を上げ出演料のアップにつなげている台湾芸能人が多い。滞在時間と出演料は比例する、と言えるだろう。
だが「中国で稼いだつもりの台湾芸能人でも、中国人に比べると少ない」、「中国で人気でも台湾では稼げない」といった現実があることも伝えている。例えば、台湾のトップスター・言承旭(ジェリー・イェン)は、中国では20万元(約320万円)の出演料をもらうが、中国の二流俳優で30万元(約480万円)をもらう」、「中国で2.7億台湾ドル稼いだトップのニッキーは、台湾では10歳近く若い明道(ミンダオ)より、出演料が安い」といった現実があるそうだ。
多くの収入を得るため中国で知名度を上げたい台湾芸能人、そして台湾の人気者を引っ張りたい中国芸能界。今後ますます相互の関係は濃くなり、面白い動きが見られそうである。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)