お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリと川田が、那覇市観光大使に就任。7月30日、那覇市役所で行われた委嘱式に出席した。
(写真は筆者撮影)

 出身地・那覇市の大役を務めることになった2人は、大勢の市民・職員の拍手と歓声に迎えられ、晴れ晴れとした笑顔で入場。翁長市長より「沖縄を代表する2人が大使に加わり、新たな期待を感じています。いろんな番組でウチナーグチ(沖縄方言)を紹介してもらっていますが、これからも面白い言葉を伝えていただきたい。この機会に地元文化をより多く身につけ、世界に通用する芸人になることに期待申し上げます」という言葉を贈られた。

 盛大な拍手に包まれ、委嘱状とたすきを受け取った2人。川田は「帰って来ました。
沖縄の空気は最高! 最近の若い子は方言を使いませんが、僕らも20年前の上京当初、沖縄方言でネタを作ったら激しくすべりました。それで方言禁止にしましたが、5年後位に番組で披露したらどか~んと受けました。沖縄の言葉が、全国で受け入れられているのが嬉しい! 故郷を愛していますので、出身地の那覇市から世界へと沖縄が広がっていけばいいなと思います」と笑顔。

 ゴリは「今那覇市は、ウチナーグチ継承の“ハイサイ・ハイタイ運動”を実施していて、素晴らしいと思います。出身地の那覇が活気が集まる街になるよう、我々がちょっとでも役に立てたらいいなと努力していますし、沖縄に貢献したいと常々思っています。沖縄はパワーある人々によって出来た島。
我々も大使になったことを機にもっと沖縄に来たり、東京で方言を使ったり、那覇市のPRをいっぱいやっていきますので、一緒に盛り上げていきましょう!」と、市民に呼びかけた。

 委嘱式終了後、「友達が来たら案内したい那覇のスポット」について2人に質問したところ、「まずは世界遺産の首里城や識名園を見てもらいたい。その後は国際通り! 好きな沖縄料理の店に連れて行きます。そして夜は沖縄民謡が聞ける居酒屋へ。違う土地に来た異国情緒を、存分に味わってもらいたいですね。ビールや泡盛を飲みながら、誇れる芸術である沖縄民謡を聞いて締めたいと思います」とゴリ。


 川田は「泊港から船を出して釣り」と答え、大好きな釣りスポットに連れて行きたいそう。「釣りが終わったら泊港の近くにある行きつけの店で、大東寿司を食べます。南大東島名物の握り寿司なんですが、食べてから映画『旅立ちの島唄~十五の春~』を見て欲しいですね」と……いつの間にか、大東島をPR!? ゴリが「那覇市のPRをお願いします!」と突っ込み、名コンビぶりを発揮していた。抜群の知名度を誇る人気芸人ガレッジセールが、新たな視点で那覇や沖縄の良さをアピールしてくれそうだ。(取材・文責:饒波貴子)