同地で生産されるトマトは工業用。ケチャップやトマトジュースに加工されて、消費者の食卓に供されることになる。
トマトは米大陸原産なので、中国にとっても外来野菜。番茄(ファンヂア、外国ナスの意。「蕃茄」とも書く)あるいは西紅柿(シーホンシー、西洋柿の意)と呼ばれる。オアシス農業を基盤に発達したウイグル料理にもよく使われる。
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◆解説◆
新疆ウイグル自治区ではしばしば、テロなどの暴力事件が発生している。背景には多くの場合、国際的なイスラム原理主義運動があるとされる。中国の場合には、民族問題が絡むだけに当局も神経を尖らしている。
新疆ウイグル自治区出身のテロ実行犯のかなりの部分は、同自治区の南部の生まれとの言い方がある。自治区北部は天然ガスなどの資源もあり、景気の押し上げなどで地元民に対する恩恵もあるが、南部は経済発展が特に遅れ、現体制に対する不満が高まりやすいからという。民族問題は文化や伝統、人としての自尊心の問題だけでなく、経済や格差の問題も絡むだけに複雑化してしまう。
新疆南部でのトマトを含む換金作物の農業の振興や、食品加工業、流通業など他産業との連携の構築は、社会の安定にも大きく関係する重要な政治課題だ。(編集担当:如月隼人)











