通常、福袋は多くの消費者に提供できるよう1人1個までしか購入できないよう制限されていることが多い。中国人らは個数制限をかいくぐるために大量の留学生を動員して買い占めたため、日本人客が買えなくなったケースもあったという。
中国のネット上では今も尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題や靖国神社問題などへの対抗策として日本製品の不買を呼びかける声がある。中国人らが転売目的で日本の福袋を買い占めたことについて、中国の簡易投稿サイト・微博を覗いてみると“恥ずかしい行為”と批判する意見と、“賢い行為”と称賛する2つの評価が見られた。
福袋の買い占めを“恥ずかしい行為”と批判している中国人からは「米国の教会が配った貧困者向け食糧を転売したケースや、香港での粉ミルク買い占めと同じだ。中国人はまるでイナゴだ」などのコメントが寄せられた。
一方、福袋の転売を“賢い行為”だと称賛する意見も多く、「中国人は生まれつき商人の頭脳を持っている」というコメントのほか、「日本人だって同じようなことをしているに違いない」との意見もあった。
また、「日本がわが国に与えた被害を考えれば、これは賠償のようなもの」など、買い占めを正当化するユーザーも少なくなかった。普段は日本製品の不買を高らかに叫んでいながら、一方では買い占めを正当化する極めて都合の良い考え方だ。(編集担当:畠山栄)
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