今回訴訟を担当するKim&Bae法律事務所のペ・ムンギョン弁護士は13日(現地時間)、韓国人のA氏が、マクドナルド本部とニューヨーク支社、クイーンズ店の女性店長のルーシー・サザード氏(50)を相手取った民事訴訟をニューヨーク州のクイーンズ郡裁判所に提起したと明かした。
訴状によると、A氏は2月16日の午後4時30分ごろ、クイーンズ区にあるマクドナルドに入店。当時レジには店員が4人いたが、3人は談笑しており1人だけが対応している状態だった。A氏は列に10分ほど並び、コーヒーを注文。その際に「(レジまで)とても時間がかかった」と不満を述べた。
A氏の発言を聞いたサザード氏は「あなたのような人にコーヒーは売らない」と述べ、直ちに店から出て行くよう要求。A氏は「なぜ私はだめなのか」と反発したが、「あなたに売るコーヒーはない」と繰り返し発言し、販売することを拒んだ。
A氏は「分かった」と答え、その後店の様子を携帯電話のカメラで撮影しようとしたところ、サザード氏が1.5メートルほどのほうきを取り出し振り回した。この影響でA氏は右手にけがを負い、携帯電話も故障したとされる。
通報を受け現場に駆け付けた警察は、防犯カメラと店内に居合わせた客らの証言を元に、当時の様子を調査。サザード氏は暴力容疑で書類送検された。
ペ・ムンギョン弁護士は、当時店内にアジア系の客がA氏しかいない状況で、サザード氏が述べた「あなたのような人(people like you)」という表現は、特定の人種に対する差別的表現にあたるとみている。
今回問題が起きた店舗は、今年1月に韓国系住民とマクドナルドの間で「座席」をめぐりトラブルになった店舗から1キロほどの距離にある。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)Ingvar Bjork/123RF.COM)
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