香港の人気男性歌手・陳奕迅(イーソン・チャン)が、引退をほのめかす発言を残し注目を浴びた。近年、名実ともに香港を代表するトップ歌手として活躍してきただけに、その発言は波紋を呼び、香港を始め中華圏の各メディアが取り上げている。


 香港の星島日報は、台湾でプロモーション中のイーソンがラジオ番組出演中に、「2年後の引退を考えています。事務所との契約ではあと2枚のアルバム制作が残っているので、それを終わらせたら休みたい。これ以上アルバムを作りたいとは思わないし、もう仕事も終わらせようという気持ちになるでしょう」と語ったことを伝えた。

 2013年夏にリリースした広東語のミニアルバム、「The Key」の売上げが悪く、そのダメージを引きずっているという。イーソンいわく、「売上げは900枚程度だった」とのことだ。過去のヒット曲を聞きたがるファンは多いが、新曲は好まれないという現状をつらく受け止めているそうだ。

 星島日報は「数年前にイーソンは数億円の家を建てたので、その費用をコツコツと稼いできた。週末の度に世界各地を回ってコンサートを開き、8月2日からは中国ツアーをスタートさせる」と近況を伝え、歌手や俳優活動以外の仕事も入り、心身ともに疲労が蓄積して不満をこぼすようになった事実があることも報道した。

 突然とも言えるイーソンの引退発言で、最も慌てているのは所属事務所らしく、マネージャーが「引退を意味しているのではなく、長期休暇を取りたいということです」と強く否定。

 十分な休息を取っていなかったイーソンには充電期間が必要で、「2年後には数カ月の休養を取ってもらい、海外で音楽に触れるなどして感性を養ってほしい。16年のコンサートツアーについても、すでに話し合っています」とコメントした。イーソンから引退を希望することはないので、その話題は止めてほしいと訴えている。


 事務所側は引退発言ではないとしているが、台湾で発せられたイーソンの言葉は芸能界からの引退を意味していると思われる。7月27日に誕生日を迎える彼は、40歳になる現実を目の当たりにし、人生を模索しているのだろうか。(編集担当:饒波貴子)(写真は「CNSPHOTO」提供、2011年11月撮影)


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