西アフリカでエボラウイルス感染症(エボラ出血熱)の感染が拡大する中、ソウル中心部・梨泰院(イテウォン)にある飲食店がアフリカ人の入店を禁止したことから韓国で騒動になっている。

 複数の韓国メディアによると、8月18日、同国のコミュニティーサイトに「梨泰院のよくある人種差別のポップ」と題したスレッドが登場。
ある飲食店の出入り口を撮影した写真が添付された。

 出入り口に貼られた2枚の張り紙には、英語で「申し訳ありませんが、エボラウイルスのためアフリカ人の出入りを禁じます」と書かれていた。

 写真はインターネット上で急速に拡散。写真をフェイスブックで共有した外国人は「人種差別をやめよう(stop racism)」と訴え、「韓国にいるアフリカ人がエボラによって人種差別に直面していることがとても悲しい」、「韓国人はとても素敵で親切だが、反対に一部の人々はとても無知だ」と批判した。

 あるツイッターユーザーは問題の店を知っているとし、「アフリカ人の入店を禁じるとしているが、黒人を入店させず、南アフリカ共和国出身の白人は入店させていた。パスポートの確認もしていなかった。本当に恥ずかしい」とコメント。店の対応は、実際には黒人への人種差別にあたることを指摘した。

 ネット上で騒動が大きくなると、店側は謝罪文を掲載。「張り紙は明らかに不適節で利己的なものだった」、「すべてのお客様に対して心からお詫びします」と謝罪し、「人種差別をしようとの意図はまったくありませんでした」と弁明した。(編集担当:新川悠)(写真は国民日報の19日付報道の画面キャプチャ)


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