記事は、中東の過激派組織がこれまで殺害してきた人質はみなオレンジ色の「囚人服」のようなものを着せられていたとし、中国現代国際関係研究院(CICIR)の反テロ研究センター主任である李偉氏による発言として「オレンジ色が特に意味を持っているわけではないが、過激派組織が人質にオレンジ色の囚人服を着せる直接的な理由は、イラク戦争における米軍による捕虜虐待事件にある」と伝えた。
さらに李偉氏が「米国が2003年に起こしたイラク戦争において、米軍基地で捕虜に対する虐待が問題になったが、虐待を受けたイラク人がオレンジ色の囚人服を着せられていた」と指摘したことを紹介。さらに、過激派組織は西側諸国の人を拘束した際にはオレンジ色の囚人服を着せるようになったと伝え、李偉氏が「米国に対する一種の報復」との見方を示したことを紹介した。
また記事は、過激派組織が人質にオレンジ色の囚人服を着せるのは「オレンジ色は米国にとっての警戒色であること」も理由の1つかも知れないと主張。米国ではテロ警戒レベルを5つに分類しており、オレンジは赤に次いで2番目に高い警戒レベルを示す色だと指摘し、「人質にオレンジ色の囚人服を着せることは、米国に対する悪趣味な揶揄(やゆ)や愚弄(ぐろう)を示すものではないか」と論じた。
さらに、中国人民公安大学の戴継誠副教授の見解として、「イスラム教においてオレンジは特に意味を持つ色ではない」とし、宗教的な意味合いはないと主張。さらに、オレンジ色の囚人服を着せることで、人質の殺害における視覚的な効果を高めようとしているのではないかと推測した。
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