中国メディアの環球網は6日付で「外国メディア:中国の『WS-18』はロシア製のパクリだが、インドより上。爆撃機への搭載へ」と題する記事を掲載した。
「WS-18」(渦扇-18)は航空機用ターボファンエンジンで、ロシアの「D-30KP」のコピーだ。環球網はカナダの軍事専門誌の記事を引用し、航空エンジンの自主開発に着手したが成果を出せていないインドに比べて、自国の方が優秀だと主張した。

 WS-18の「オリジナル版」は、旧ソ連時代から活動している航空機エンジン設計局のソロヴィヨフが開発した「D-30」シリーズに属する。D-30シリーズが搭載された航空機は、1970年代に飛びはじめている。

 中国はD-30KPを土台にターボファンエンジンの開発を開始。WS-18と命名した。2014年12月にはロシアの輸送機「Il-76」(イリューシン76)にWS-18を取り付け、試験飛行を開始した。

 一方、インドは1980年代にアフターバーナー付きターボファンエンジン「カヴェリ」の開発に着手した。すでに試験飛行も行っているが開発は難航し、大きな成果は出せていないと言わざるを得ない。

 環球網は、「インドはIl-76で自国のカヴェリを試験したが、取り付けはロシア人に助けてもらった。試験もロシア人が行った」と主張。さらに、自国のWS-18については「Il-76の取り付けと試験は中国人が行った。
この点はインドよりも上」と自慢した。

 さらにインドが、カヴェリの完成が遅れていることを理由に、同国で開発中の軽戦闘機(LCA)「テジャス」にカヴェリを使用することを断念したとして「5億米ドル(約600億円)の研究開発費と18年にも及ぶ時間を無駄にした」と論じた。

 D-30KPは将来、爆撃機の「H-6」(轟-6)に搭載する見込みという。H-6は旧ソ連が1952年に初飛行させた爆撃機の「Tu-16」のコピーだ。(編集担当:如月隼人)(写真は環球網の上記記事掲載頁のキャプチャー)


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