韓国のサムスン電子が、同社のロゴを消した新型スマートフォン「Galaxy S6/S6 edge」を4月から日本で発売を開始した。韓国メディアの国民日報は、製品の売れ行き状況や、「ロゴ消し」で販売したことに対する反応など、日本の様子について注目する記事を報じている。


 同メディアは14日、IT情報を扱う日本メディアの報道を引用しながら、サムスンが日本で苦戦していると伝えた。スマートフォンの売れ筋ランキングで、ギャラクシーS6エッジは発売してから1週間目(4月20日~26日)は第9位に入っていたが、2週目(4月27日~5月3日)は早くもトップ10から脱落したという。

 また、別の調査でも、週間売上ランキング(4月27日から5月3日)で、ギャラクシーS6エッジは第26位、ギャラクシーS6は第30位だった。

 今回サムスンは、ギャラクシーS6/S6エッジの日本市場投入にあたり、本体から「サムスン」のロゴを消している。しかし、販売数は低迷しており、期待に満たない状態であることから「これといった効果は出ていない」という。

 また、韓国メディアは、ロゴ消しやCMで日本の昔話「桃太郎」を題材にしたことに、日本のインターネットユーザーたちが反発していることも伝えた。

 このCMにもサムスンのロゴは一切登場しないため、ネット上には「なぜ韓国産のギャラクシーを日本産と装うのか」、「日本を自称するな」、「韓国産だと売れなくなるか心配だから隠すのか」などのコメントが書き込まれているという。

 韓国メディアは「日本の色を帯びたサムスンの広告に日本のネットユーザーたちがアレルギー反応を起こしている」と紹介。韓国製品が日本市場で苦戦する背景には、東洋の企業進出が難しいという、日本独特の文化的な特性が大きいとの見方を伝えた。(編集担当:新川悠)(写真は国民日報の14日付報道の画面キャプチャ)


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