記事は、台湾・中央社の報道として、台湾・新党が22日に台北市で結党22周年記念セレモニーを開催し、朱主席や国民党の洪秀柱氏、王金平立法院長、施明徳・元民進党主席らが出席したと紹介。その際に、朱主席が李登輝元総統による「日本人として祖国のために戦った」などの言論について言及、「ため息をつくとともに、『みんな非常に残念に思っているし、心を痛めている』と語った」と伝えた。
また、朱主席が台湾には痛ましい植民統治の歴史があり、「絶対に植民統治された台湾人は自分を日本人だとは思わなかったし、日本を『祖国』とすることはなおのことあり得ない」とし、「これは台湾人としての気概だ」と述べたことを紹介した。
記事は、李元総統が先日日本メディアのインタビューを受けた際に、第2次世界大戦期間の台湾人は「日本人として祖国のために戦った」と発言するとともに、「70年前は台湾と日本は同じ国だった。同じ国なのだから、台湾が日本に対して抗戦することは当然事実ではない」としたことを伝えた。
台湾・新党は1993年に李登輝元総統の方向性に反対した立法院メンバーが中心となって設立された。国民党同様、大陸との統一を主張する泛藍連盟に属する。環球時報は24日、新党のセレモニーを報じた台湾メディアが「逆賊李登輝を討て」、「靖国神社が李を待っているぞ」、「岩里政男(李元総統の日本名)は全国民の敵」などといったスローガンを映し出し、泛緑連盟を支持するとされるメディアからも続々と李元総統を糾弾する文章が発表されていると報道。台湾全土で「アンチ李登輝」の風潮が巻き起こっているように伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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