複数の韓国メディアは25日、韓国のベストセラー絵本作家であるチェ・スッキ氏が、1998年に出版した「十二支の動物のいないいないばあ」が、日本の絵本の“盗作”であったと認めて謝罪したうえ、表現技法も模倣したことを明らかにし波紋を呼んでいると報じた。

 記事によれば、同氏は、24日、韓国メディアのハンギョレ新聞とのインタビューで「『十二支の動物のいないいないばあ』は、1967年に日本で出版された『いないいないばあ』から基本的なコンセプトを用いた」とし「この作品を愛してくれた方々に頭を下げて深く謝罪する」と述べたと報じた。


 続けて同氏は、「1997年当時、作品を作っていた際、盗作に対する認識が編集者や作家などを含め全てに対し不足していた」と弁明したとも伝えた。

 さらに記事は、同氏には盗作疑惑がもう一つ提起されいると紹介したうえで、同氏が2002年に出版した『川の水を飲み込んだめんどり』についても、同氏は盗作を認め、「昔から非常に好きであった作家の表現技法を自分も知らずに模倣したようだ」と述べたと伝えた。

 同氏は韓国国内では、ベストセラー絵本作家として知られ、「十二支の動物のいないいないばあ」は2014年まで韓国国内だけで50万部以上売れているほか、同氏は世界的権威のある「ボローニャ国際児童図書展」において、2015年のイラストレーターとして選定された人物でもあると紹介した。

 最後に記事は、現在、韓国国内での絵本に関する著作権関連規定がほとんどないうえ、乳幼児の絵本は描写対象自体が単純であり、論議が起きやすいとしながらも、絵本に関する盗作関連基準を明確にし、用意しなければならないと苦言を呈した。

 この報道に対し、韓国のネットユーザー達は「もらったお金を全部吐き出すかな?」「この国の教科書から映画、漫画、小説、新聞、国の政策、警察、検察、公務員などなど、何一つ日本の模倣でないものがあるか?」「稼ぐだけ稼いで後から謝罪・・・まったくその間に詐欺で稼いだお金はどうするのよ?」「それでも盗作を認めた態度は最低限の良識はある・・・最後までしらを切り通す泥棒もいるでしょ」などのコメントが寄せられた。(編集担当:木村友乃)(写真はnews1の25日付報道の画面キャプチャ)


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