直接の戦争は起こらなかったが、米ロ間で軍備競争やスパイ行為などが行われ、これは冷たい戦争とも呼ばれたが、現在は米国と中国との間で「米中冷戦」が行われているとの意見も存在する。
米国国内で中国の新型戦闘機がF-35の模倣であると批判が存在することについて、中国メディアの環球網はこのほど、「米空軍こそ奪ったものを模倣することで発展した」と主張、中国が戦闘機を模倣していると非難する米国こそが模倣していると反発した。
記事はまず、米国で「中国が米国のF-35に関する技術を盗み取っている」と報道されていることに対し、戦闘機の外観が似ているのは珍しいことではないと反発。例として英国やフランスの戦闘機が旧ソ連の戦闘機に似ていたり、米国のDC-9と英国のBAC-11が似ていたりする事例があると論じた。
そして、西側諸国は往々にして「ダブルスタンダード」であり、自らは他国の技術を模倣するが、他国が模倣すれば「盗作」だと批判するなどと反発。例として1918年から米国で量産されるようになったDH-4は英国の戦闘機の盗作であり、「世界の航空史における最初の大規模盗作機」と非難した。また、第2次世界大戦後、ドイツで研究されていた戦闘機のデータを基に米国はF-86を、ソ連はミグ-15をそれぞれ開発したと主張。両機はほぼ同じ機体であり、ソ連と米国がドイツの同じデータを基に自国で生産したのは一目瞭然と批判した。
記事は、米国も兵器開発において他国の技術を盗んでおり、中国だけが非難されるのは筋違いであるとの論調で書かれている。言い換えると、中国が米国の技術を盗んだことを認めているとも取れる。冷戦期間中、米国とソ連はスパイ行為を頻繁に行っていたとされるが、日本も決して安泰ではなく、自国の機密が狙われている事を認識するべきであり、国家も企業も厳重な対策を取る必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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