エレベーター内から女性の遺体が発見されたのは西安市高陵区のマンション。エレベーター1台が1月30日に11階と12階の間に停止して動かなくなった。派遣された技術者は、ワイヤーの一部が痛んでおり、その場では修理できないと判断。エレベーター内に向けて人がいるかどうか声をかけたが応答がなかったので、電源を切って使用停止にした。
3月1日に必要な資材がそろったので、改めて修理しようとしたところ、内部に女性の遺体があったという。
警察の調べて、亡くなっていたのはマンションに独居していた43歳女性と分かった。家族によると女性には精神疾患歴があった。司法解剖したところ外傷はなく、警察は他殺の可能性を排除した。
北京晨報は明らかにしていないが、閉じ込められて飲食物もなく、気温も低かったので衰弱死した可能性が高い。
技術者を派遣したエレベーターの修理会社は、エレベーター内部に人が閉じ込められることなどを防止するため、電源を切る際にはドアを開けて内部を確認するという規則を設けているが、1月30日に派遣された技術者2人は守っていなかった。
警察は重大な過失による致死事件として、責任があるとみなした者の身柄を拘束して、取り調べを進めている。
上記事件はまず、インターネットで「エレベーター内で遺体が見つかった」との噂が流れた。その後、西安市高陵区が「事実」として発表したため、メディアが取材・記事発表を始めた。(編集担当:如月隼人)(写真は北京晨報道の7日付報道の画面キャプチャー)
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