中国で2008年に四川大地震が発生した際、日本は被災地に救助隊を派遣し、救助活動を展開した。発見した遺体に対し、日本の救助隊が全員で黙祷を捧げた姿は中国で大きな感動を呼んだ。


 中国メディアの捜狐はこのほど、災害大国である日本が四川大地震の際に展開した救助活動を振り返る記事を掲載しつつ、「日本は果たして憎むべき国なのだろうか」と中国人に向けて疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本が世界で有数の災害大国であり、災害救助に対して多くの経験を持つことを指摘。さらに四川大地震の際は中国が建国以来、初めて外国の救助隊を受け入れ、初めて被災地に入った外国の救助隊こそ日本だったと紹介し、多くの中国メディアが「生中継」のような形で報道を行うなかで任務を果たしたと紹介した。

 日本の救助隊が遺体を前に黙祷する写真は中国メディアが繰り返し伝え、多くの中国人を感動させたと言われるが、記事は「その光景は今なお中国人の心に残っている」と指摘。さらに同写真は日中関係における「貴重な証拠」として、今後も重要な役割を果たすはずだと論じた。

 また記事は、日本が救助活動のみならず、国際協力機構(JICA)を通じて被災地の再建などについても支援してきたことを紹介。
非常に多くの日本の有識者が智慧や経験を四川大地震の被災地再建に向けて提供してきた事実を伝えたうえで、日本は果たして中国人が思うほど「憎むべき国なのだろうか」と疑問を投げかけている。

 四川大地震の発生時、日本の救助隊が行った活動については中国でも広く報じられたが、その後の再建活動においても日本が支援を行ったことはあまり中国で知られていないのだろう。だからこそ記事は「中国人が知らない日本もある」と伝えているのだろう。こうした日本の活動も中国で広く知られるようになれば、中国人の対日感情も変化するのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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