中国で恨まれている日本の著名人やスター、といった記事を中国のネット上でしばしば見かける。その多くは、中国に対して挑発的あるいは敵対的な言動をしたことのある人物が挙げられているのだが、逆に、わざわざ日本人側に立ったような視点で「日本人に恨まれている中国人スター」を紹介する文章も出回っているのである。


 中国メディア・中国日報網は4月11日、「日本人に最も恨まれている中国の6大スター」とする記事を掲載。政治的言動によって「日本人からさぞや恨まれている」であろう著名人上位6人を取り上げた。第6位は、男子ハードル選手の劉翔。かつての全国運動会(日本でいう国民体育大会)で、大会指定の日本メーカーのユニフォーム着用を求められた際、そのロゴを隠した、日本の自動車メーカーの宣伝キャラクター就任を拒否したという「伝説」を紹介した。

 第5位は、アンディ・ラウ(劉徳華)。以前日本を訪れた際に「もともと日本に来たくなかったが、契約上日本に来ざるを得なかった」などと発言したほか、日本のファンの前にで「中国人」という楽曲を歌ったことがノミネートの理由とされている。
第4位はジャッキー・チュン(張学友)、第3位はジャッキー・チェン(成龍)、そして第2位にはバスケットボール界の英雄、ヤオ・ミン(姚明)がランクイン。やはりそれぞれ、日本に対する発言や、日系企業の広告キャラクター拒否といった点が「恨まれる要素」とされている。

 そして栄えある第1位に選ばれたのは、映画「少林寺」でおなじみの俳優、ジェット・リー(李連傑)である。ある記者会見で日本人記者から南京大虐殺の犠牲者数について「あなた方は数えたことがあるのか」との質問を受けた際に、「数えたことなどない。まさか、あなたたちは日本の女性が米兵に性的暴行を受けた際、その女性のところに行ってどれだけ快感があったかを聞くのか」と返答したことがその理由だという。

 紹介された理由には、発言や行動が誇張あるいは曲解されて伝わっているものも多い。
実際のところ、本人がどれほど反日的で愛国的なのかは分からないが、少なくとも多くの日本人は彼らのことを恨むどころか、特に気にも掛けていないのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真:中国の少林拳の演武、(C)Dr Ajay Kumar Singh/123RF)


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