記事は、日本が高度に発達した資本主義社会であるとする一方、1990年代初期のバブル崩壊により収入は停滞状態となり、貧困率が急増したと紹介。
そのうえで、実際に苦しい生活を強いられている市民の例として、景気悪化のなか何とか生活してきたものの、3年前に夫をがんで亡くし、今では17歳の娘を食べさせるために低賃金の仕事を掛け持ちする生活を送っている51歳の女性の暮らしぶりを紹介。その収入は貧困ラインを下回っており、女性が「貧困という言葉は使いたくないが、確かに貧しい」と語ったとしている。また、仕事が見つからずにカプセルホテルに寝泊まりし続ける45歳の男性についても紹介し、カプセルホテルにはこのような宿泊客が多いことを伝えた。
記事はさらに「彼らより悲惨である」として、路頭で寝泊まりしているホームレスについて言及。地面にシートや布団を敷いて寝床を作ったり、外から内部が見えないような「段ボールハウス」をこしらえたりしており、食料はスーパーなどが廃棄にした物を食べる一方、ゴミを分別して捨てるなど清潔に対する意識を持つ人物も少ないと紹介した。また、中には「自力更生」を図り、露店を開くホームレスも存在するとしている。
日本は貧富の差が中国よりも小さいという印象を持っている中国の人は多そうだ。確かに、市場経済導入後に経済格差が拡大の一歩を辿り、富豪者と貧困者の絶望的な差を生み出した中国の状況に比べれば、日本は格差が小さいと言えるかもしれない。しかし、日本も決して「天国」ではないのである。豊かなイメージばかりを持って日本を訪れた中国人観光客たちは、注視しなければ見落としてしまいそうな日本社会の陰鬱な部分を知ることになれば、きっと驚くことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)akiyoko/123RF)
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